サンバの国から陽気な助っ人がやって来た! J1アルビレックス新潟の新外国人、MFダニーロ・ゴメス(24=ポンチプレッタ)と、FWグスタボ・ネスカウ(22=クイアバ)のブラジル人2選手が8日、高知キャンプでチーム練習に初参加した。前日7日にデンカSで行われた入団会見後に高知へ移動した2選手はこの日、部分的に練習に加わり、随所に光るプレーを見せた。囲み取材後には、ネスカウは身長189センチの体をしなやかにくねらせながら華麗なダンスも披露した。

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サッカー王国からやって来たニューフェースが新潟の攻撃に“化学反応”を起こす。チーム合流初日。ブラジル人コンビはチームメートとともにウオーミングアップやパス回しに参加。強度の高い練習は不参加となったが、その間もそろってピッチ外をランニングするなど意欲的に汗を流した。練習後にはピッチ脇で筋トレを行っていた「DJ」千葉和彦(37)が陽気な曲をチョイス。囲み取材に応じていた2人を爆音であおるとネスカウがそれに応え、高知の晴天の下でチーム合流の喜びをダンスで表現した。

バスケットボールを片手でつかめそうなほどの大きな手を持つネスカウは身長189センチを生かしたヘディングが武器。前所属チームの練習終了後から約1カ月はピッチから離れていたが、自主トレは続けてきたという。新潟の印象について「中盤の選手からダイナミックなパスが出てくる」と話し、目標とする15~20ゴールを狙う上で「とても助かる」と笑顔を見せた。

ドリブル突破が武器のダニーロ・ゴメスは約2カ月、ピッチ練習から遠ざかっていたが、ハイテンポで続くパス回しでは巧みにボールを操り、得意の左足で次々とパスをつないだ。「スピードがあり、技術の高い選手がそろっている」とチームの活発な雰囲気に刺激を受け、「自分の武器を生かせると思う。楽しみ」と新天地デビューに向けて心を躍らせた。

過去にクイアバでともにプレーした2人。「日本のサッカーに慣れる上で重要なポイント」とダニーロ・ゴメスが再タッグを喜ぶと、「互いの特長を知っているので良さを引き出し合いたい」とネスカウが返すなど息のあったやりとりを見せた。C大阪との開幕戦(18日、ヨドコウ)でのメンバー入りに向けては慎重な姿勢を見せたが、日本でプレーする上で重要になる「ミギ、ヒダリ」など覚えたての日本語を交えながら、2人はモチベーションを高めていた。【小林忠】

安野努フィジカルコーチ(新外国人2選手が初合流)「ともにコンディションは70%ぐらいと言っているが、いい準備をして合流した印象。体脂肪率もいい数値。(ネスカウは)走力、初速の力強さがある。(ゴメスは)動きがシャープ。ケガの予防をしながら実戦形式の練習にどんどんまぜていけるようサポートしたい」