北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(30)が23日、札幌・宮の沢での全体練習でフルメニューを消化した。昨年10月8日アビスパ福岡戦で左膝前十字靱帯(じんたい)を部分損傷し、別メニューだった。ポゼッション練習ではスライディングして守備するなど、強度の高い練習で汗を流した。「ケガしてからの経過は順調。痛みは全然ない」と表情は明るい。

昨季、開幕から負傷までの全31戦に出場していた。残り3試合で襲われたケガ。治療法は手術をせずに保存療法を選択した。オフには京都府内のトレーナーを頼ってジムに通い、キャンプ中はチームメートがボールを蹴る姿を見守りながら自転車型トレーニング器具をこぐなど、復帰に向けてリハビリをこなしてきた。19年に右膝半月板損傷で長期離脱した経験もあり、前向きにリハビリ期間を過ごせ、「すごく充実していた。精神的にではなく、肉体的にしんどかった」と振り返るほど、上半身などの強化に取り組み、パワーアップに励んだ。

ケガから約5カ月半。ようやく試合復帰が視野に入ってきた。24日のミニゲーム参加で完全合流となり、4月上旬の試合出場を目指す。「チーム的には上向いている。あとはどれだけ自分が戻って力になれるか」。ピッチで活躍する姿を見られる日は遠くなさそうだ。