ブラウブリッツ秋田はアウェーでヴォルティス徳島と対戦し、0-0のスコアレスドロー。持ち味の堅守で開幕6戦で5試合目の無失点試合を達成し、貴重な勝ち点1を積み上げた。

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持ち前の堅守が光った。ボール支配率はヴォルティス徳島73%に対してブラウブリッツ秋田は27%。

徳島が圧倒的にボールを支配したものの決定的なチャンスはほとんど与えることはなかった。阿部海大(23)、河野貴志(26)のセンターバックを中心に、ペナルティーエリアへの侵入を許さず、徳島をシュート4本に抑えて無失点。開幕6戦で5試合目のクリーンシート(無失点試合)となり、アウェーで貴重な勝ち点1をつかんだ。

攻撃は右サイドを中心にチャンスをつくり、前半32、35分にMF中村亮太(32)が立て続けにヘディングシュートを浴びせるも枠外。同36分にはMF諸岡裕人(26)がゴール前の競り合いから右足でシュートを放つも、惜しくもクロスバーの上。ゴールの気配は秋田の方がより濃厚だったが、最後までゴールを割ることはできなかった。

吉田謙監督(53)は「今日もチーム全員で走り、粘り強かった。その粘りや良い守備を良い攻撃につなげ、全員で次の試合は勝ちたい。チームが苦しい時こそ助け合って走ることを徹底して戦っていく」と力を込めた。

次節は4月1日、今年2試合目のホームに山口を迎える。この日で3勝3分けの勝ち点12となり4位。勝ち点13で並ぶ東京V、町田、大分の3チームを追走する。順調な滑り出しを見せた秋田が堅守を武器に「J2優勝、J1昇格」の目標に向かってひた走る。