ヴィッセル神戸がアルビレックス新潟に競り勝ち、今季2度目の2連勝を飾った。

首位FC町田ゼルビアも勝ったため、昨季王者の神戸は勝ち点2差の2位は変わらず。本拠地ノエスタでは、3月30日札幌戦以来の2勝目(1分け3敗)。

前半に2点リードしたものの、後半は劣勢の時間帯が増え、1点差で何とか逃げ切った。

それでも、吉田孝行監督(47)は「スタートで出た選手もいい準備ができていたし、素晴らしい試合だった」と絶賛した。

中2日の強行軍に対し、先発9人を変更し、うち5人は今季初先発。

その先発のJ2V・ファーレン長崎から新加入のMF鍬先(くわさき)祐弥(25)はJ1初出場。

DF菊池流帆(27)は左膝前十字靱帯(じんたい)を負傷した昨年3月4日のガンバ大阪戦以来の先発で、本職のセンターバックではなく右サイドバックで出場。2得点に絡む活躍に、指揮官は「(違う位置でも)十分できるポテンシャルを持っているし、高さを生かせると思った。狙い通りだった」とうなった。

FW宮代大聖(23)は前半25分、右足で貴重な追加点をマーク。5試合ぶり今季5得点目となり、チーム単独トップ。「ホームでなかなか勝てていなかったので、勝利できてうれしい。まだまだ、もっと取らないといけない」と意欲的だ。

FW大迫勇也(33)ら主力ベテラン勢は、後半途中からの出場。中4日で迎える敵地でのセレッソ大阪戦へ、余力を残した形で臨めることになった。