ジュビロ磐田が2-0で栃木SCに完封勝ちし、3試合ぶりの白星を挙げた。

磐田が序盤で試合を動かした。0-0で迎えた前半16分、MF金子翔太(27)の左クロスにMF松本昌也(28)が反応。ニアサイドでFW後藤啓介(17)がつぶれた後方のスペースに飛び込み、泥くさくネットを揺らした。今季3点目に、満面の笑みを浮かべる背番号「14」。駆け寄る仲間にもみくちゃにされた。

後半には「待望の1発」も生まれた。同20分、MF遠藤保仁(43)の横パスを受けたDF松原后(26)がカットインから右足一閃(いっせん)。逆足で放たれたシュートは、DFに当たってコースが変わりながらも、クロスバーをかすめてゴールに吸い込まれた。

昨夏にベルギー1部・シントトロイデンから完全移籍で加入した松原。待ちに待った移籍後初ゴールで追加点をもたらすと、チームは主導権を掌握。守備陣も最後まで無失点に抑え、今季初の完封を飾った。

次節は来月1日にアウェーで大分と対戦する。この日、負傷離脱していたMF山田大記(34)が公式戦復帰する収穫もあった。約6000人のサポーターが駆けつけた本拠地ヤマハでつかんだ3戦ぶりの今季2勝目。浮上のきっかけにしたい。【前田和哉】