ヴィッセル神戸が“関西ダービー”で3発快勝し、首位を守った。MF汰木(ゆるき)康也(27)が今季初得点を含む2発。後半10分にFKのこぼれ球を右足で豪快にたたき込む。同23分には佐々木のクロスを、軸足の裏を通す技ありシュートで流し込んだ。2得点は昨年8月13日札幌戦以来。端正な顔立ちのMFは「焦りがありました。アタッカーなのでゴールかアシストをしないといけない。結果を出すために、もがいていた」と充実感に浸った。

横浜の下部組織で育ち、14年にJ2山形入り。浦和を経て昨季から神戸に移った。親交の深い浦和MF明本考浩が、前日3月31日の柏戦で2戦連発を決めたのを映像で見たという。「アキ(明本)に負けちゃダメだな、と。一番のモチベーションになった」。汰木の2発で勢いに乗りFW大迫がダメ押し弾。今季4度目の完封勝利に、吉田監督は「それぞれが役割を果たしてくれた」と喜んだ。