広島ダービーとなった決勝は、サンフィレッチェ広島が、3-0でシーガル広島を下し、2015年以来8年ぶり4度目の優勝を飾った。日頃から切磋琢磨(せっさたくま)し合うライバルチーム同士の戦いは、互いに持ち味を出しながらの白熱した戦いとなった。両チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック2023」決勝大会(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)に出場する。

最終第3ピリオド、坂藤龍之介のCKに、山田晃士朗がヘッドで合わせた。3-0。勝利を決定的にするゴールを決めた。起点のCKを任された坂藤は、この日行われた準決勝レノファ山口FC戦では第1ピリオドに先制ゴールを決めていた。坂藤は「準決勝の決勝点はうれしかったです。シーガル戦でも得点をとったり、もっとちょっと活躍したかった」と、まだまだ物足りないと言わんばかり。何げなく向上心をむき出しにするのが、背番号10にふさわしい。

準決勝でサンフレはレノファ、シーガルはオオタFC(岡山)を破って、決勝に進んだ。手の内もよく知る両チームによる広島ダービー。サンフレの選手たちは、勝利のホイッスルが鳴っても、喜びを爆発させることもなかった。クラスメートも交じるシーガルの選手たちと、笑顔で健闘をたたえ合った。

就任2年目の平繁龍一監督は「シーガルさんはいつも、粘り強さとか気持ちの強さとかを前面に出してくる。そういう点を僕らも学ばないといけない」と敬意を示した。ライバルに3点差をつけ、8年ぶりに中国王者として全国大会に出場する。同監督は「チーム一丸になって頑張りたい」と抱負を語った。

平繁監督の指導方針として「個を伸ばす」を重視している。坂藤も「僕はあまり足が速くなくて、身長は高い。フランス代表だったジダンを目指しています。技術で敵をかわせる選手になりたい」と話す。チビリンについては「僕の中では、全国でブレークしたいです」。大活躍のイメージはできている。

■準決勝以降の試合

▽準決勝 シーガル広島2-2(PK7-6)オオタFC、サンフレッチェ広島1-0レノファ山口FC

▽3位決定戦 レノファ山口FC2-1オオタFC

▽決勝 サンフレッチェ広島3-0シーガル広島

【特別協賛・JA全農からの副賞】

▼県産「きぬむすめ」、飲むジュレ(ピオーネ)、ニッポンエール岡山県産白桃グミ(JA全農おかやま)

▼大栄スイカ2L・特大(JA全農とっとり)

▼県産「つや姫」、ゆずっこ、はとむぎ茶ペットボトル(JAしまね)

▼サンフレッチェ応援米、3-Rせらにしあきさかり、JAひろしまの藻塩レモン水(JA全農ひろしま)

▼ゆめほっぺ、長州地サイダー(もも味)、粒入り温州みかん100(JA山口県)

▼インスタントごはん、抹茶ミルク(JA全農)

〈主催〉日刊スポーツ新聞社、中国サッカー協会〈後援〉日本サッカー協会、岡山県、倉敷市、倉敷市教育委員会〈主管〉中国サッカー協会第4種委員会、岡山県サッカー協会、岡山県サッカー協会第4種委員会〈特別協賛〉全国農業協同組合連合会(JA全農)〈協賛〉山口県農業協同組合、島根県農業協同組合