セレッソ大阪のFW渡辺りょう(26)が、今夏にJ2藤枝から完全移籍後、出場5試合目でJ1初得点をPKで記録した。
勝利濃厚の2-0で迎えた後半終了間際、途中出場のMF新井晴樹(25)が左サイドから鋭い突破を見せ、ペナルティーエリア内で相手が思わず反則。会心のプレーを披露した新井も自身が得たPKを決めれば、J1初得点の場面だった。
新井は「俺も最初、りょう君が『ハルキ、自分で行け(蹴れ)』と言ってくれたので、蹴ろうかなと思った時、天皇杯がちょっと頭をよぎっちゃって」。
8月2日の湘南との天皇杯4回戦。同じ本拠地ヨドコウだった。120分の激闘の末に突入したPK戦で、C大阪はMF香川真司(34)、FW北野颯太(19)、新井が3人連続で失敗し、目の前にあった勝利を逃していた。
その影響でこの日、新井が直前でちゅうちょし、周囲を見渡したという。その時の状況を新井が詳しく明かした。
「真司君を見たら全然、ボールを取りにこなかったので、次にりょう君を探して『お願いします』と言って蹴ってもらった。途中でマインドが変わって、あそこで3-0になれば、試合的にめちゃくちゃでかい。だから、譲ってしまいました。決めたら初ゴールだったんですが、チームの勝利が優先だと思っているので。次は積極的に蹴りたいと思います」
ベンチにいた小菊昭雄監督(48)は、記者会見で「僕は真司が蹴るかなと思っていた」という。
基本的にはこの日、2点目をPKで決めたFWレオ・セアラ(28)がピッチにいれば、同選手が蹴ることになっていたが、既に交代していた。
ようやくゴールが生まれた渡辺いわく「新井選手の突破から(得たPKを)最後は譲ってもらい、しっかり追加点を取ることができて感謝したい」と、新井に頭を下げた。
C大阪は2試合連続で3得点をマークするなど、今季2度目の3連勝で6位から4位へ浮上。大混戦のリーグ戦は、最終的に得失点差で順位が決まる可能性も十分あり、新井と渡辺でつかんだこの日の3点目は、大きな意味を持つかもしれない。



