杭州アジア大会サッカー男子で銀メダルを獲得したU-22日本代表主将の北海道コンサドーレ札幌DF馬場晴也(21)が10日、チームに合流した。札幌・宮の沢での練習に参加した。大会を終え、8日に帰国。疲労を考慮し、一部メニューのみ消化した。1次リーグから全6試合に先発し、決勝では韓国に1-2で逆転負けを喫して銀メダルだった。「韓国戦がマジで悔しかった気持ちしかない。本当に今までにないくらい気合が入っていたので、悔しいしか出てこない」と振り返った。

大会前から対戦を楽しみにしていた韓国との7日決勝は、「個のレベルは高かったけど、組織として見たら自分たちが劣っているわけじゃなかった」と感じた。組織力で勝利を目指したが、届かなかった。

1日準々決勝北朝鮮戦(2-1)では、相手が危険なプレーを繰り返した。馬場も激しい接触を受けた。「サッカーという観点で考えると良くないものも多かった。なんかモヤモヤした気持ちのままやっていた。ああいうスタイルの国に勝てたのは良かった」と、結果に安堵(あんど)した。

主将としてチームをまとめた。世代別代表として国際大会の経験が豊富。「今回のチームは経験ある人が少なかったので、自分がやるしかないなって。やるべき立ち位置にいる」と強い責任感を持ち、主将を託した大岩剛監督(51)の期待に応えようと臨んだ。

来年のパリ五輪代表を目指す馬場にとって、アジア大会は力を示すチャンスだった。「アピールには物足りなかったって感じの方が強いけど、全試合スタメンで出られたので、全てがマイナスではない」と、満足はしていないが前向きに捉える。11月のU-22日本代表活動のメンバーに招集されるためにも、リーグ戦5試合を残すチームでの活躍を期す。