桐蔭横浜大は19日、神奈川・横浜市内のキャンパスで来季Jリーグクラブへの入団が内定している4年生3選手の合同会見を実施した。

川崎フロンターレ内定のMF山内日向汰(川崎F U-18)、いわきFC内定の白輪地敬大(桐蔭学園)、栃木SC井出真太郎(横浜Y)と同大安武亨監督(45)らが出席した。

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18歳まで過ごした「古巣」に戻る山内は「来年からプロがスタートしますが、今まで支えてくださった人、携わってくれた人に恩返しできるようにひたむきにサッカーに取り組んで参ります」と決意を語った。

川崎Fアカデミー出身者らしく、技術に優れたMFだ。ルーキーイヤーの目標について問われると「試合に出るということが自分にとって大事だと思うので、数字もそうですけど、中身で成長できればなという風に思います」。

ただ、大学OBの橘田健人主将(25)、瀬古樹(25)脇坂泰斗(28)ら中盤の層は厚い。「もうそれは覚悟の上でフロンターレに来ていますし、いい意味でチャレンジできるのかなと思っている」と勢いよく飛び込んでいく。

4年間、走力の部分で大きく成長を実感した。4年前の自分の選択を、川崎F入団という形で正しいものにした。「自分にとってすごく人生の中でも大きな選択だったと思います。安武(亨監督)さんを初めとした素晴らしい人たちも会えたので、本当に大学に来られて良かった。フロンターレに帰って来れてよかったなと思います」とうなずいた。

9日に行われた天皇杯決勝を現地で観戦した。「あの中でプレーできたら、という思いが強くなりましたし、ああいうすごい選手たちが優勝して涙を流してる姿を見て、いつか自分もタイトルを取ってみたいという気持ちはすごくなりました」。大きな刺激を受けた。いよいよ山内のプロキャリアがいよいよ始まる。【佐藤成】