J2甲府DF三浦颯太(23)が、天皇杯覇者の川崎Fに移籍することが決定的になった。20日、関係者の話で分かった。同日、来年1月1日の国際親善試合タイ戦(国立)に臨む日本代表に追加招集されたことも日本協会から発表。J2クラブからのA代表入りは19年のFW小川航基(当時水戸)以来4年ぶりとなる。

中学時代は東京の下部組織に所属し、学年が1つ下のMF久保建英とチームメートだった。帝京高、日体大、今季から甲府。序盤こそ左膝負傷で離脱したが、左サイドバックの即戦力として21試合(1475分)に出場。初参戦のACLでもホームのメルボルンC(オーストラリア)戦、敵地ブリラム(タイ)戦に出てJ2勢で史上初の決勝トーナメント進出に貢献した。

その活躍が認められ、通算7冠の川崎Fから獲得オファーが届き、受諾した。今季は守備陣に負傷者が多く、失点数45と安定しなかった川崎Fの最終ライン強化に1対1の強さなどを持つ存在として期待された。

まずは元日の代表戦へ「選出の一報を受け、僕自身が一番驚きましたが、選ばれた以上は日本を背負って戦うことを自覚し、臨みたい」。ACLでは川崎Fも1次リーグを突破。来年はユニホームを替えてアジア王者、代表定着を目指す。

◆三浦颯太(みうら・そうた)2000年(平12)9月7日、東京都生まれ。東京U-15むさし、帝京高から日体大を経て23年に甲府入り。前年9月にはU-23日本代表のカンボジア遠征メンバーに招集された。今年からプロ契約としてリーグ戦21試合、ACL3試合に出場。利き足は左。178センチ、74キロ。血液型B。