来季J1のジュビロ磐田は25日、元日本代表FW大津祐樹(33)が今季限りで現役を引退すると発表した。

同日、磐田市内で会見に臨んだ大津は「けがが大きい。100%の状態には戻らなかった。来季60%、70%でプレーすることはできるけど、リスペクトがない」などと決断理由を説明。今季は5月に右大腿(だいたい)直筋腱(けん)を断裂し、リーグ戦11試合で無得点にとどまっていた。

大津は08年に柏に入団後、国内外5クラブでプレー。12年ロンドン五輪では3得点を挙げ、44年ぶり4強進出に貢献するなど世代別日本代表としても活躍した。16年の現役生活を振り返り「横浜でのJ1優勝や磐田でのJ1昇格が印象に残っている。チームが1つになって戦う瞬間が好きだった」と思いをはせた。

今後は自身の会社経営や自社以外の事業にも挑戦していくという。「スポーツに恩返しをしていきたい」とすがすがしい表情で語った。