川崎Fの新主将、MF脇坂泰斗(28)がチームを救った。0-1の前半24分、ゴール正面よりやや右側、ペナルティーエリアの外から思い切り左足を振り抜いた。左ポストの内側に当たってゴールに吸い込まれるスーパーミドル弾に「自分でも驚きました」。

ボールを受けた瞬間に打つと決めた。ウオーミングアップ時からキックの感触がよく、試合前に鬼木監督からミドルを狙うように伝えられていため、迷わなかった。「あまり覚えていなくて。そういうゴールってあるじゃないですか。技術とかではなく気持ちだというゴールとしか説明ができない」。普段はどんなプレーも冷静に言語化する14番がそう振り返った。

20日のACL山東戦でショッキングな敗退を喫してから中3日で立て直した。「姿勢やメンタリティーで引っ張っていければ」。レジェンド中村憲剛氏以来の14番で主将がチームをけん引する。【佐藤成】

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