ガンバ大阪は27日、大阪・吹田市内の練習場で公開練習を行った。

GKトレーニングには、3人が参加。一森純(32)、張奥林(18)のトップチーム所属選手とともに、G大阪ユース所属でトップの試合にも出場可能となる2種登録GKステイマン・J・草太郎(そうたろう、16)も、堂々としたプレーを見せていた。

登録されている身長は186センチだが、現在も少し伸びているという。24日にFC町田ゼルビアとの開幕戦で、16歳ながらベンチ入り。試合前日に貼り出されたメンバー表で、自身の名前を確認したステイマンは「(名前が)入ってるって驚きました。もちろん狙ってはいたけど、開幕からベンチに入れるとは思っていなかった。うれしかったです」と、その瞬間を振り返る。

試合メンバーの一員として初めてのアウェー遠征を終えた16歳は「サポーターの皆さんの力を感じて、自分もチームを引っ張っていけるような存在になりたいと、あらためて感じた。ベンチ(メンバー)ながら、自分のできることはやれたと思います」。スタジアムの歓声に緊張もしたというが、節目となる第1歩に、大きな自信をつかんだ。

英国人の父と日本人の母を持つステイマンは、長崎ドリームFCからG大阪ユースに進んだ高校2年生。昨季から2種登録選手として登録されてきた、将来を嘱望されるGKだ。

自身の強みを「体を張ったシュートストップと空中戦」と話す。参加した沖縄キャンプではその特長を生かすべくアピールし、開幕戦から抜てきされた。東口順昭(37)や石川慧(31)の負傷離脱があってのメンバー入りではあるが「チャンスといえばチャンス」と貪欲にその機会をモノにした。

メンバーに入ったことで、プロの一員としての意識も強まった様子で、逸材はより今後を楽しみにさせるようになった。将来の守護神候補は「チームを支えられる選手になりたいです」。そう力強く話すと、午後の通学に備えて自転車でクラブハウスを後にした。【永田淳】