セレッソ大阪の新加入、ブラジル人のMFルーカス・フェルナンデス(29)が、2日のアウェー鹿島戦で約1年5カ月ぶりのゴールを狙う。

5年間在籍した札幌から今季、C大阪へ移籍。1年目の19年から4年連続2ゴール以上重ねてきたが、昨季は22試合無得点。22年10月12日のアウェー浦和戦が最後のゴールだ。

J1通算140試合9得点のアタッカーは、2月28日の練習後に「(自分の得点も)大事だと思うし、それがチームの助けになればうれしい」と意気込んだ。

新天地デビュー戦となった2月24日のFC東京戦はフル出場し、全2得点に絡む大活躍。右ウイングは札幌時代から得意なポジションで、右サイドバックのDF毎熊晟矢(26)との連係も抜群だった。

ルーカスは対鹿島に、札幌時代の20年7月8日のアウェー戦で1ゴールし、2-0の勝利に貢献。「鹿島はビッグクラブなので、いつも難しい試合になる。目の前の1試合に集中して勝利を求めたい」という。

鹿島戦の前日1日、オンラインで取材対応した小菊昭雄監督(48)も「敵地鹿島戦で内容をともなった勝利ができれば、一気に我々の目標である優勝へスピードアップできる。全員で勝ち点3を持ち帰りたい」と、今季初勝利へ執念をにじませた。

C大阪は11年以降、2勝2分け18敗と鹿島を大の苦手にしている。現在は13試合未勝利(2分け11敗)でアウェーでは6戦未勝利(2分け4敗)。強固な相手守備を打ち破れず、18敗のうち11戦が完封負けだ。

ルーカスは「開幕戦もドローだったが、いい試合ができた。我々はいい準備ができている」と自信を隠さない。背番号77の個人技と組織力を生かし、鹿島から7年ぶりの勝利を奪う。