黒田剛監督率いるFC町田ゼルビアがJ1で初勝利を挙げた。名古屋グランパスをFW藤尾のゴールで1-0と破った。

前半21分、右サイドからDF鈴木がロングスローを名古屋のゴール前へ入れる。頭ではね返されたボールを再び鈴木が拾い直すと、ゴール前へクロスボールを送る。194センチの長身FWオ・セフンが飛び込んだ裏で、藤尾が相手選手と競り合いながら頭で押し込んだ。

町田は前半のボール支配率は39%ながら、シュート数は7対1と圧倒。持ち前のいい守備から左サイドのMF平河、右サイドのMFバスケス・バイロンを使った速い攻撃で名古屋ゴールに向かった。

後半は1点を追う名古屋、追加点を狙う町田の攻防は激しさを増し、中盤で両選手が次々と交錯した。イエローカードが飛び交う展開となり、膠着(こうちゃく)状態となった。

町田の1点リードで進んだ後半41分、名古屋にレッドカードが提示された。3バックの前でアンカーを務めていたMF米本が、最終ラインの位置で藤尾にボールを奪われると、ゴールに向かおうとする藤尾を背後から押し倒した。決定機阻止による一発レッドカードで、名古屋は1点を追う終盤に10人となった。

そして6分のアディショナルタイムをしのぎ切り、J1初昇格の町田が開幕から2試合目にして1勝を手にした。

名古屋は22年ぶりとなる開幕2連敗。

【J1】神戸-柏、名古屋-町田、鹿島-C大阪、FC東京-広島など/スコア速報