J2藤枝MYFCは不変のスタイルで真っ向勝負する。10日のホーム大分戦に備え、8日は午前練習で調整。狭いコートでのミニゲームでは須藤大輔監督(46)が声を張り上げながら指導し、選手の士気を高めた。今季リーグ戦は1分け1敗。6日のルヴァン杯はJ3琉球に屈し、公式戦3戦未勝利となった。早い勝利が求められている状況だが、戦い方を変えて勝つつもりはない。指揮官は「自分たちのやり方を信じることが必要」と語気を強めた。

J2挑戦1年目の昨季は開幕2連勝。J3から昇格してきた勢いで好スタートを切った。今年はJ2で2年目のシーズン。相手から研究されることを覚悟の上で開幕に臨んだ。須藤監督は「準備はしてきたけれど、臆してしまっている」。象徴的な試合は0-4で完敗した2日のアウェー千葉戦。相手のハイプレスに苦戦し、攻撃の糸口を見いだせないまま敗れた。

ただ、悔しい敗戦も次戦への糧になっている。「千葉にやられたことを我々がやりたい」。守備は前線からのハイプレスを徹底。攻撃はボールを保持しながら相手の急所を突き続けることが勝利への近道になる。

大分とは昨季2戦2敗。須藤監督は「シーズンダブルを食らっている。勝ちにはこだわりながら、自分たちのサッカーができている時間を長くしていきたい」と力を込めた。藤枝の超攻撃的スタイルで勝つことがチームの自信回復にもつながる。【神谷亮磨】

○…FW矢村健(27)が今季リーグ戦のチーム1号を狙う。開幕から2試合連続で先発出場。1トップに入り、2試合で計6本のシュートを放つも、ゴールは奪えなかった。主導権を握れている時間帯があるだけに、歯がゆさも残っている。矢村は「自分たちのいい流れの時に取ることが大事」。次戦の先発出場に意欲を示し、「1番はゴールを取ること。きれいごとではなくて、がむしゃらに戦いたい」と意気込んだ。