今年から仙台大サッカー部の監督を務めるサッカー元日本代表FWの平山相太氏(38)が、同大の教員に着任した。

「母校に教員として来られてすごくうれしいです」。3日に行われた入学式に参加し、659人の新入生とともに新たなスタートを切った。

平山氏は筑波大在学中の05年にオランダリーグのヘラクレス・アルメロに入団。帰国後はFC東京をへて、17年からベガルタ仙台でプレーした。18年1月に現役引退。同年4月に32歳で仙台大に入学し、体育学科で学びながら、サッカー部の指導にも携わっていた。その後は筑波大大学院に進学。同大学院でもサッカー部の指導を行うなど、指導者の道を歩んできた。

学生として参加した6年前と異なる立場の入学式に「責任がかなり大きいなと感じている」と心境を明かす。それでも新天地での覚悟は変わらない。「サッカーのためにさまざまなものを学びたい」という強い意欲を持って臨んだ6年前、「ここで頑張る」という覚悟を持って臨んだ2年前の筑波大大学院入学式と気持ちは同じだ。

チームへは2月から指導を行っているが、あらためて「サッカーに対する思いは強いものがある」と感じたという。一方で「それをどうやってピッチで表現していくかというところを少し分かっていない子もいるなというふうに感じています」と現実にも直面している。まだまだチームは発展途上。「強い思いをピッチで表現できるように、一緒にやっていきたい」。学生とともに、新たな人生のかじを取る。【濱本神威】