日本代表の浦和DF闘莉王(27)が日伯交流年を盛り上げるために「CDデビュー」することが22日、分かった。日本・ブラジル移住100周年記念の目玉企画として、闘莉王の選曲したブラジル音楽アルバム「TRIP

 IN

 BRASIL(トリップ・イン・ブラジル)」(定価2625円)が10月下旬に発売される。同国のロック、レゲエ、サンバなど全15曲が収録され、その中の1曲が闘莉王によるコーラスだけで制作された。

 既にレコーディング済みで、闘莉王の掛け声を数パターン収録。その声を編集した「歌声」をメーンボーカルとして1曲に仕上げた。同アルバムはブラジル大使館が全面的にバックアップし、日伯交流事業の認定を受けている。関係者は「ブラジルをルーツとする闘莉王選手のCDで、両国交流の促進につながれば」と説明している。

 闘莉王は7月に埼玉スタジアムで行われた日伯交流年記念パネル展にも協力。自らの写真や祖父母の移民名簿などを提供した。「移民があって僕が生まれた。日本に戻って代表に出られる。それに感謝したい」と、両国の架け橋としての活動も積極的に行っている。