雪がぱらつく鹿児島で12日、今季初の“静岡ダービー”が行われ、清水と磐田が激突。主力組が出場した1試合目は清水が、ボランチにコンバートされた岩下敬輔(24)とMF小野伸二(31)が得点した。サブ組が出場した2試合目(30分×2)は、1-0で清水が勝利した。

 「新境地」で清水MF岩下が奮闘した。本来のセンターバックからボランチにコンバートされて迎えた2回目の実戦で、確かな手応えをつかんだ。「落ち着いてゲームをコントロールできたと思う。ミスもあったけどカバーしながらできた」と、少しだけ満足そうに話した。後半17分にはMF小野の左CKからのこぼれ球に反応し同点弾もマーク。ゴトビ監督も「岩下は練習から良かった。頭が良く、技術のある選手。いいプレーが続いていけば重要な選手になっていく」と高く評価した。

 不慣れなポジションだけに当然、課題も残る。岩下は「ボランチは1つのミスでゲームの流れを変えてしまう。もっと、パスの精度を上げていかないといけない」と、修正点を挙げた。