仙台の手倉森誠監督(43)が27日、今キャンプ初の「ダメ出し」をした。前日、福岡との練習試合を行ったため、この日は宮崎県総合運動公園陸上競技場で軽い運動。メニュー終了後、完全非公開にした福岡への礼儀から、布陣は明かさなかったが、選手の戦う姿勢について苦言を呈した。

 【保守的なプレーに喝】

 

 「ケガをしないようにとか、自分のポジションを守ろうとか、ミスしないようにとか、守りに入ってた。みんなあんなもんじゃない」。

 開幕(5日・広島)まで残りわずかということから攻めの姿勢に欠けたことを重要視した。

 【環境への対応に喝】

 

 「芝が長くピッチの環境は良くなかったが、どんな環境でもキャンプで自分たちがやってきたことを見失ったのは残念。もっとスピード感を持たないといけない」。

 格下福岡だったためスローな戦い方でも優勢に試合を進められたが、強豪相手には通用しない。3本目にMF太田とFW中島が1ゴールずつを挙げ2-0で勝利したことには「3本目に出たメンバーがきれいなゴールを決め、1本目(に出た選手)に刺激を与えた」と一定の評価を与えた。

 

 【開幕までの課題】

 

 

 「ゲーム形式の練習でスピード感をよみがえらせる」。

 今日28日のオフをはさみ、開幕へギアチェンジする必要がある。【三須一紀】