<サッカー全日本高校女子選手権:日ノ本学園0(4PK2)0常盤木学園>◇決勝◇11日◇ノエスタ

 日ノ本学園(兵庫)が常盤木学園(宮城)と対戦し、PK戦の末に2大会連続3度目の優勝を果たした。全国高校総体との2冠は2季連続。ともに運動量が豊富で攻守が目まぐるしく入れ替わった。やや優勢の日ノ本学園はシュートの精度を欠き、延長戦でも決着をつけられなかったが、GK木付(きつき)優衣(3年)の活躍でPK戦を制した。常盤木学園は後半の終盤にシュートがゴールポストに当たるなどし、2大会ぶりの優勝を逃した。

 PK戦にまでもつれた熱戦で日ノ本学園の立役者となったのは、負傷を乗り越えて奮戦したGK木付だった。最大の見せ場はPK戦で、常盤木学園の4人目のキックを横っ跳びして阻止。その直後に味方選手が成功して歓喜の瞬間が訪れた。

 身長164センチの守護神は「みんなが決めてくれたから、思い切って跳ぶだけだった。笑顔になれて幸せ」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 前半10分ごろだ。木付は攻め込んだ相手選手と激しくぶつかり、その場にうずくまった。鼻付近から流血し、担架で運ばれた。それでも「全然できると思った」と闘志をかき立て、患部にばんそうこうを貼った姿でピッチに復帰。最後まで得点を許さなかった。

 今大会は5試合で15点を奪い、わずか1失点。阪神・淡路大震災から20年目に地元兵庫で頂点に立った田辺監督は「うちの守備力は高いものがある。自信を持って見ていた。一番いいパフォーマンスを出せたと思う」と表情を和らげた。