清水のGKコーチで休養中に死去した真田雅則さん(享年43)の葬儀・告別式が9日、静岡市清水区の萬象寺で営まれ、かつての同僚やサポーターなど約500人が参列した。前清水監督で現役時代も一緒にプレーをした長谷川健太氏(45)も駆けつけ「本当にいいやつだった。安らかに眠って欲しい…。おれより下のやつが先に亡くなるのは耐えられないね…」と沈痛な面持ちで話した。

 弔辞は清水の竹内康人社長(51)と同級生の吉岡太平氏、92年のクラブ誕生から共に戦った沢登正朗氏(41=日刊スポーツ評論家)が読んだ。「真田さん、今でも信じられないよ…。これから一緒に仕事をしようと話していたのに…。でもさよならは言わないよ。いつか僕も行きます。そしたら向こうでサッカーをやろう。もちろん同じチームでね」と必死に言葉を紡いだ。

 最後は3人の子供たちが涙ながらに別れの言葉を告げた。喪主の妻加代子さんが「主人はサッカー、清水を愛していた。コーチとしても清水に戻れて幸せだったと言っていました。ここまで支えていただいてありがとうございました」とあいさつすると、参列者のすすり泣きが続いた。