森保ジャパンの要が合流した。MF鎌田大地(26=アイントラハト・フランクフルト)とMF遠藤航(29=シュツットガルト)がドーハの宿舎に到着。脳振とうの状態が心配されていた遠藤も問題ない様子だった。本番前最後の実戦となる国際親善試合カナダ戦(17日、UAE)の出場は不透明だが、23日の大会初戦に向けてベストな状態を作る。

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日本の浮沈のカギを握る2人がドーハに降り立った。遠藤は、8日のヘルタ戦での空中戦で相手選手と互いの頭を激しくぶつけ、途中交代。脳振とうの診断で状態が心配されたが、頭部を守る器具などをつけることなくホテル入りした。報道陣の問いかけにも、普段と変わらない口調で「お疲れさまです」と返答。シュツットガルトが14日に回復したことを発表した通り、元気な姿を見せた。

攻撃の核として期待が集まる鎌田は、さっそうと現れた。全身黒のコーディネートにネックレスがキラリ。すらっとした高身長が映えるいでたちで合流した。欧州チャンピオンズリーグでは、クラブを史上初の決勝トーナメントに導く活躍。体調不良で5日の試合は欠場したが、その後9、13日の試合は先発し、コンディションは問題ない。移動前にはドイツメディア「SPORT1」のインタビューに応え「今冬に他クラブとの交渉があっても、すぐに移籍するつもりはない」と、今季はEフランクフルトでまっとうすることも宣言した。

ともにブンデスリーガ組で初戦で当たるドイツは熟知する。絶好調の鎌田に加え、遠藤が本格復帰することも、強敵撃破には欠かせない。本番まで残り1週間。照準を合わせる。【岡崎悠利】