いよいよ20日からサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会が開幕する。世界的コロナ禍の状況で初めて開催されるW杯本大会となる。

国内では各自治体が参加費無料のパブリックビューイング(PV)を企画し、積極的に参加を募っている。感染拡大が広がる傾向にあるが、どのような感染対策がとられているのだろうか?

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20年1月にオープンした東京・新橋のスポーツバー「GOOD A(グッド エー)」は常にコロナ感染の対策を考えてきた。

店内には15台のモニターを設置され、多種多様なスポーツ観戦が楽しめる。W杯で日本が登場する1次リーグ3戦すべてイベントを開催する予定で、参加予約も順調に入っている。

開業して2カ月ほどでコロナ禍となり、いきなり4カ月完全休業。プロ野球の開催を視野に20年6月から営業を再開したが、定員50人を15人に限定しての運営。村上卓也代表は「20年は店を開けてもノーゲストの状態が続いて何度も閉店を考えた」と振り返り「でも、来店していただけるみなさんに支えられて、楽しんでいただける姿を間近にみて何度も立ち直れました」と語り「今では収益の一部を少年野球チームへのボールやバットなどの寄付に充てている」と話す。

現在、中日のコーチを務める小田幸平氏(45)がプロデュースしたこともあり、多くの野球ファンに支えられた。

店のロゴが入ったマスクを配布し感染対策はバッチリ。W杯期間中はゲンを担ぎ「ドイツ、コスタリカ、スペインの郷土料理を考えている。おいしく食べて日本代表には勝っていただきたい」。

○…東京タワー横のスタジオ「スターライズタワー」(東京タワーメディアセンター内)では、23日ドイツ戦と12月2日スペイン戦で有料PVを開催する。自治体とは逆で、27日のコスタリカ戦はすでに別イベントが入っていたためにPVを組めなかった。担当者は「一般の利用のない時間だったのでドイツとスペインとの試合が組めた」と話す。マスク必着の450席を用意した。画面は縦7.5メートル、横25メートルで「国内最大級」とアピールする。料金は3000円で、カタール航空など協賛企業からのプレゼントの抽せん会などもある。