歴史的勝利はもう過去-。

FIFAワールドカップ(W杯)日本代表の森保一監督(54)が、ドイツからの大金星から一夜明けた24日に取材対応し、「ドイツ戦は過去のこと、次の勝利に向けて最善の準備をする」と、27日のコスタリカ戦に向けて気持ちを新たにした。

歴史的勝利の翌日24日 は午後4時ごろからトレーニングを開始。日が落ち始めて涼しい風が吹く中、スタメン組を中心としたメンバーはウオーキングやストレッチなどでリカバリー。その他の選手たちはパス練習などで軽快に体を動かした。時折笑みも見えたが、練習は多くの選手から声が上がり、引き締まった雰囲気で行われた。

初戦に勝利したことで1次リーグ突破への道も大きく開けた。指揮官は「勝ち点3をとれたのはグループリーグを戦う上で大きいが、どんなシミュレーションをしても、安心できる勝ち点3ではない」ときっぱり言った。突破を手中に収めるためには、コスタリカから勝ち点3を取ることが重要になる。「これまでも、勝てば当日は喜ぶ、そうでなければ悔しかったりつらかったりはあるが、過去のことはすべて成果も課題も次の試合に前向きに変換してきた。出た結果に一喜一憂しすぎないこと」と、目線はすでに次の試合に向けられていた。(ドーハ=岡崎悠利)