ビッグマウスの本田に似た、有言実行型のMF堂安律(24=フライブルク)を「ジャイアン」と呼ぶのは、幼稚園から小学校卒業までの8年間を「クーバー・コーチング・スクール」(兵庫・尼崎市)で指導した鈴木大人さん(51)だ。

漫画「ドラえもん」に登場する、ガキ大将・ジャイアンに似た典型的なリーダーだという。

「当時から大人と話せて、周囲の子どもにも気をつかえる。サッカーがうまくても、上から目線ではない。みんなから一目置かれ、慕われていた。律は目がキラキラしている、いい時のジャイアン。困った時によし、オレがというタイプ。だから現場は、いい雰囲気になる」

兄憂さんによると、堂安の性格は「完全に母親似」と断言する。「母は相手が誰でも、同じ目線で会話ができる人。いい意味で、距離感がめちゃくちゃ近い。目の前に困った人がいれば、すぐに助けて『お互いさまや』と言う。僕も『おかん、すごいな』と思って育った」。

いい意味での“メンタルお化け”は、世界に通じる技術の前に、飛び抜けた精神の強さ、人間力の高さがある。

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