21回目のワールドカップ(W杯)が幕を開ける。開催国のロシアは、ホームの大声援を受けての試合。W杯のホームアドバンテージは大きく、第1回の1930年ウルグアイ大会から開催国は初戦で負けたことがない。通算15勝6分け(02年は日本と韓国の共催)。開催国が開幕戦に登場したケースも6勝2分けと負けなしだ。1次リーグで敗退したのは10年大会の南アフリカだけ。W杯の「不敗神話」を継続できるか。

◇開催国の初戦と最終成績

30年ウルグアイ1○0ペルー→優勝

34年イタリア7○1米国→優勝

38フランス3○1ベルギー→8強

50年ブラジル4○0メキシコ→準優勝

54年スイス2○1イタリア→8強

58年スウェーデン3○0メキシコ→準優勝

62年チリ3○1スイス→3位

66年イングランド0△0ウルグアイ→優勝

70年メキシコ0△0ソ連→8強

74年西ドイツ1○0チリ→優勝

78年アルゼンチン2○1ハンガリー→優勝

82年スペイン1△1ホンジュラス→2次L

86年メキシコ2○1ベルギー→8強

90年イタリア1○0オーストリア→3位

94年米国1△1スイス→16強

98年フランス3○0南アフリカ→優勝

02年日本2△2ベルギー→16強

02年韓国2○0ポーランド→4位

06年ドイツ4○2コスタリカ→3位

10年南アフリカ1△1メキシコ→1次L敗退

14年ブラジル3○1クロアチア→4位

 対するサウジアラビアは、アジア勢としてW杯の開幕戦を初めて戦う。FIFAの統計によれば、この一戦がアジア勢としてのW杯通算100戦目(アジア、オセアニア地区予選を勝ち抜いた70年のイスラエルを欧州として算出)。勝てば、10年南アフリカ大会でデンマークに勝利した日本以来のアジア勢のW杯勝利となる。

 また、注目される大会第1号ゴールをサウジアラビアの選手が決めれば、もちろんアジア初。同予選で最多16ゴールを決めたFWサハラウィ(31=アルナスル)のプレーに注目だ。

 過去の両チームの対戦は1試合だけ。93年10月の親善試合でサウジアラビアが4-2で勝利している。

 ◆放送 NHK 14日午後11時46分