クロアチアがナイジェリアを2-0で下し、勝ち点3をゲットして首位発進した。

 クロアチアはRマドリードMFモドリッチや、バルセロナMFラキティッチ、ユベントスFWマンジュキッチ、インテルミラノで日本代表DF長友佑都(現ガラタサライ)と左サイドでコンビを組んでいたFWペリシッチら、欧州でもトップクラスのクラブに在籍している選手が先発の名に連ねた。

 ナイジェリアは、17年までチェルシーに在籍していたMFミケルや、アーセナルのFWイウォビ、チェルシーMFモーゼスがスタメン。試合日の16日に29歳の誕生日を迎えたFWイガロ(長春亜泰)も先発に入った。一方で、22歳の若手有望株で、レスターで日本代表FW岡崎慎司と同僚のFWイヘアナチョはベンチスタートになった。

 スタメンの平均年齢29歳とベテランを多く起用したクロアチアと、同25歳と若手主体のナイジェリアの一戦は、ナイジェリアのキックオフでスタートした。

 オープニングシュートはナイジェリア。前半13運にイウォビがペナルティーエリア外からシュートを放つが、相手DFに当たった。

 すかさずクロアチアも反撃。1分後にマンジュキッチの落としから、ペリシッチが左足で強烈なシュートを打ったが、わずかに枠の上を通過した。同16分にはFWクラマリッチが右足で打つもゴール左に外れた。しばらく膠着(こうちゃく)状態が続いていたが、先制したのはクロアチア。前半32分にモドリッチの右CKから、最後はマンジュキッチがダイビングヘッド。シュートは相手に当たりオウンゴールとなった。 攻勢は続き、同39分にラキティッチのクロスにクラマリッチがヘディングシュートを放ったが、わずかに枠を捉えられなかった。

 前半終了間際にはナイジェリアにチャンスが訪れる。絶好の体制からイウォビがミドルシュートを放ったが、またしても相手DFに当たり得点を奪えず。前半は1-0でクロアチアが制した。

 後半スタートの主導権はナイジェリアが握る。始まってすぐにCKを3本連続で獲得すると、同4分にはFWモーゼスがシュートに持ち込むがゴール右に外れた。

 後半10分、クロアチアに決定機が訪れる。左サイドからペリシッチが絶妙なクロスを上げたが、フリーのレビッチが右足ダイレクトで合わせるも、枠を外してしまった。

 ナイジェリアは後半14分にイガロがヘディングシュートを放ったが、相手GKの正面。3分分にはイウォビに代わって、CSKAモスクワで日本代表FW本田圭佑とともにプレーした快足FWムサを入れて、攻勢を掛けようとした。

 しかし、ゴールを奪ったのは1点を先行しているクロアチアだった。後半25分、左CKからペナルティーエリア内で競り合ったマンジュキッチが倒されてPKを獲得。これをモドリッチが右に飛んだ相手GKの逆を突き、2点差とした。

 2点差とされたナイジェリアは、後半28分にまたも攻撃的な選手を入れる。今度はイガロに替えて岡崎とチームメートのイヘアナチョを投入。すると、入ったばかりのイヘアナチョがペナルティーエリア内でシュートを打つが、ゴール右に外れてゴールを奪えない。

 ナイジェリアは終了間際に197センチの長身FWヌワンコを投入してパワープレーを仕掛けようとするが、クロアチアのボール回しで、なかなか攻撃できない。

 試合はそのままスコアが動かず、2-0でクロアチアが勝利した。試合前に首位通過本命だったアルゼンチンがアイスランドに引き分けたため、大きな1勝を手にしたクロアチアが、初戦を終えてD組首位に立った。