3大会連続主将を務める長谷部誠(34)の右目から、一筋の涙がこぼれた。「早い段階で相手が退場になって、こういう試合は難しい。その中で勝ち切れたことは大きい。これで間違いなく勢いに乗れる」と試合後、言葉に力を込めた。
勝利の裏には、強い団結があった。試合場への移動前、この4年間を振り返るビデオを全員で見た。スタッフが作ってくれた5分間の映像には、4年間の惨敗、予選での苦しい場面、応援してくれるサポーターの姿……さまざまなシーンがちりばめられていた。「最後は仲間を信じて1つになろうとメッセージがあった」と長谷部。4年前の悔しさをあらためて胸に刻み、ピッチに立った。
主将としての役目も果たした。17日の夕食後には10、14年大会と同様、選手だけのミーティングを実施。1人一言ずつ思いを吐露させた。「14年は結果が出なかったけど、互いの気持ちを理解するのは大事」。この日、1-1の同点で迎えたハーフタイムにも、リスクを恐れず勝ちにいくことを再確認。「しっかり話し合ってやろう」とコミュニケーションの大切さも強調して、仲間を鼓舞した。
涙を流しても歓喜にはひたらない。次のセネガル戦に向け「相手を研究して、今日のように遂行するだけ」と冷静にチームを導く。



