初戦はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に泣かされ、今度は救われて-。オーストラリアがデンマークと引き分けて今大会初の勝ち点1を獲得し、決勝トーナメント進出にかすかな望みをつなげた。

 1点を追う前半36分の右CK。シュートがデンマークFWポールセンの左手に当たった。主審は手を横に振って「ない」とし、抗議もむなしく1度はプレーを流された。しかし、VARによる確認が入って試合は中断。そして、PKへと判定が覆った。初戦のフランス戦はVARによってPKを取られただけに、2試合で地獄と天国を味わった。

 同点に追いついた後半は多くの好機をつくった。シュート数は相手を上回る14本。勝ち点3には届かず、ファンマルウェイク監督は「ゴールをしなければ意味がない」と肩を落とした。それでも最終戦はペルーが相手。勝てば、突破の望みはまだ残されている。