ベルギーがチュニジアに圧勝し、2大会連続の1次リーグ突破に大きく前進した。ベルギーは前線の2枚看板がそろってマルチ得点と大活躍した。

 開始直後、ベルギーのE・アザール(27=チェルシー)がペナルティーエリア右のライン上でチュニジアDFのS・ベンユセフ(29=カスムパシャ)に倒されPKを獲得。前半6分、キッカーのE・アザールが冷静にゴール左隅に蹴りこみ、先制に成功した。ベルギーはさらに同16分、FWメルテンス(31=ナポリ)のスルーパスに抜けだしたFWルカク(25=マンチェスターU)が左足でネットを揺らし追加点を挙げる。

 敗れたら1次リーグ敗退が濃厚になるチュニジアも同18分、フリーキックからDFブロン(21=ヘント)が頭で決め1点を返した。だが、チュニジアはブロン、S・ベンユセフが負傷退場し、早くも前半で2枚の交代カードを使わざる得なかった。ベルギーの勢いは止まらない。前半のロスタイム、右ウイングバックのムニエ(26=パリサンジェルマン)のスルーパスに抜けだしたルカクが、今度は右足で決め突き放す。このゴールで、ルカクはポルトガルFWロナルドと並び、今大会の得点ランキング1位となった。

 後半になってもベルギーの勢いは止まらない。後半6分、E・アザールが個人技を見せる。DFアルデルウェイレルトからのパスを受けペナルティーエリア内に仕掛け、右足トラップで相手GKをかわすと左足で流し込んだ。4-1と大きくリードし、ベルギーはFWルカクを同14分にベンチに下げる余裕ぶり。同23分にはE・アザールもベンチに下がった。その後、1点ずつを奪い合った。