勝てば1次リーグ突破の可能性もあったオーストラリアは、すでに敗退の決まっているペルーに敗れ、06年ドイツ大会以来の決勝トーナメント進出はならなかった。

 前半18分にカウンターから相手FWゲレロに左サイドでボールをキープされると、右サイドへ大きく蹴ったクロスボールに走り込んだFWカリジョがダイレクトで豪快な右足ボレーシュートを放ち、これがゴール左に決まって先制を許す。早く同点に追いつきたいオーストラリアも27分にMFロギッチがゴール前でドリブルで3人をかわしてシュートを放つも、これは惜しくもGKに阻まれた。

 そのまま前半を折り返すと、後半5分に左サイドをMFクエバに突破され、ゴール前でパスを受けたゲレロがダイレクトで左足を振り抜き、これがネットを揺らしてペルーに追加点を決められてしまう。1次リーグ突破のためには3点が必要になったオーストラリアは、すぐさま直後の8分にFWユリッチに代えてベテランFWケーヒルを投入した。

 ケーヒルが入ってから攻撃に勢いが増したオーストラリアも何度もゴール前まで迫るが決定力を欠き、試合はこのまま終了。「勝ち点3をペルーに持って帰りたい」と話していたゲレロの1ゴール1アシストの活躍で40年ぶりにW杯での勝利を挙げたペルーが3位に浮上し、オーストラリアは1分け2敗で勝ち点1の最下位で大会を終えた。