サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会を戦っている日本代表DF昌子源(25=鹿島アントラーズ)が、ここまでの2試合で先発した11人のうち唯一のJリーガーとして、国内組の思いを胸に試合に臨んでいることを明かした。

 2-1で勝利したコロンビア戦、2-2で引き分けたセネガル戦ともにCBでフル出場。続く強敵を相手に体を張った。格上相手に2試合で勝ち点4を手にしているが、無失点はまだ。昌子の目に満足はない。

 27日の非公開練習後に取材に対応した昌子は、世界を驚かせたコロンビア戦勝利のあとに元日本代表MF遠藤保仁(ガンバ大阪)からラインで連絡がきたことを明かした。内容は「ナイス」といったシンプルなものだったという。

 大会前にはポジションを争ったDF森重真人(FC東京)からも激励の連絡が届いていた。「今でも(代表で)出ていてもおかしくない人がこうして連絡してくれる。唯一のJリーガーと言われるけど、関係なく、そういう人たちの思いを背負いたい。自分がやらないといけない」と力をみなぎらせた。

 この日は韓国がドイツを破るなど、1次リーグ最終戦を迎えた各組で波乱といえる展開が相次いだ。決勝トーナメント進出を目指して戦う相手のポーランドはすでに敗退が決まっているが、挑戦者の立場であることを強調した。「韓国もモロッコも、敗退が決まったチームが勝っている。それが国を背負った戦いだと思うし、自分たちが逆の立場なら絶対にそうなる。最終戦のポーランドがいちばん強いと思っている」と、警戒心を強めた。