ム~チョ、ハンパナイッテ。前回大会準優勝のアルゼンチンFWリオネル・メッシ(31)が、超絶トラップで今大会初ゴールを決めた。勝ち点3が絶対条件のナイジェリア戦で前半14分に先制弾。今大会通算100得点目となる一撃で2-1の勝利に貢献した。W杯で10代、20代、30代のすべてで得点したのは史上初。D組を2位で突破して、30日の決勝トーナメント1回戦でフランスと激突する。

 掛け値なしの超絶トラップだ。メッシが中央右をトップスピードで駆け上がる。MFバネガのハーフウエー付近からのロングパスを、左ももでトラップして右足でシュート。わずか10歩、3タッチで今大会初ゴールだ。

 <1>左後方のボール、めっちゃトラップするもん

 一般的には右太ももか、右足インサイドでトラップするパスの軌道。利き足とはいえ、ジャンプしながら柔らかいタッチでボールを止めるのは異常な能力だ。

 <2>ボールを地面に落とさんと、セカンドタッチで持ち出すなんかできへんやん普通

 浮いた球をバウンドさせないで、同じ左足の甲で右に持ち出した。空中で完璧に姿勢を制御して、まるで地面をドリブルするようにシュート地点に移動した。

 <3>スピードが全く落ちへんから止められへんやん

 DFオメルオは必死で追いすがったが、メッシの体に触れることもできず。試合後のロッカー室で「メッシ、ム~チョ(すごく)ハンパナイッテ」と、涙に暮れても不思議じゃない。

 初戦、2戦目はボールを足元で受けて、ドリブル突破を敢行。相手の守備網にかかってノーゴールだった。敗退危機のがけっぷちでW杯の歴史に残るような、超絶トラップから先制ゴール。メッシは「本当に安心した。難しい試合だったが、突破できると信じていた」と言った。この日は、過去2戦で7キロ台だった走行距離も約8・7キロ。守備でも小さな体を投げ出した。

 06年ドイツから4大会連続出場で通算6ゴール目。10代、20代、30代で得点したのは英雄マラドーナもなしえなかった史上初の例。サンパオリ監督は「リオネル(メッシ)と一緒なら、ロシアで大きなことをする夢を共有できる」。30日はフランスと対戦。「やるべきことはわかっている」とメッシ。再びハンパナイ技をさく裂させる。