西野朗監督(63)率いる日本代表がポーランドに敗れたが、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めた。コロンビアがセネガルに1-0で勝ったため、コロンビアが勝ち点6でトップ通過。日本はセネガルと勝ち点4で並んだが、反則の2ポイント差で、H組2位を死守し、かろうじて予選突破を決めた。

 日本は、既に予選敗退が決まっていたポーランドと対戦し、後半14分、先制を許した。日本はペナルティーエリアの至近でFKを与えた。MFクルザワのFKが鋭い弾道を描くと、フリーで飛び込ませてしまったDFベドナレクに左足でゴール右に押し込まれた。

 そこまでは、GK川島永嗣(35=メッス)が、3度のビッグセーブでチームを救っていた。川島は前半21分、DFグリクが左クロスを頭で合わせた強烈なシュートを弾くと、前半32分にはポーランドFWグロシツキが右クロスを頭で合わせた強烈なヘディングシュートを、みぎて1本で弾くスーパーセーブを披露。ゴールラインすれすれに達しようとしたシュートをかき出し、こぼれ球をDF酒井宏樹(28=マルセイユ)がスライディングしてクリアした。後半8分にも、左サイドをFWジェリンスキに突破されて中央のグロシツキにパスを出されたが、渡る直前に体ごと飛び込み、防いだ。

 24日のセネガル戦では、前半11分に相手のシュートをパンチングではじいたこぼれ球が、正面に待ち構えたセネガルFWサティオ・マネに当たり、そのままゴールインし〝パンチング失点〟で先制を許した。2-2で引き分けたものの、相手エースにパスするかのような致命的な“パンチング失点”を喫した。試合後は自分のミスと認め、ポーランド戦前日27日の会見では「今度は自分が助けられるように、いいプレーをしたい」と誓った。その言葉を有言実行したが、後半14分、ついにゴールを割られた。

 日本は後半2分、足を痛めたFW岡崎慎司(32=レスター)に代わりコロンビア戦で決勝ゴールを決めたFW大迫勇也(28=ブレーメン)、1点を追う後半20分にはMF宇佐美貴史(26=デュッセルドルフ)に代わりセネガル戦でゴールを決めたMF乾貴士(29=エイバル)、後半38分にはFW武藤嘉紀(25=マインツ)に代えてMF長谷部誠(34=フランクフルト)まで投入し、しのぎきった。