「勝因はフェアプレーか、勝負回避か」。ブラジル有力紙グロボのスポーツサイトは28日、サッカー・ワールドカップ(W杯)の対ポーランド戦終盤で、ボール回しに徹した日本の戦術を疑問視する記事を掲載した。

 「(決勝トーナメント進出は)皮肉にもフェアプレーが決定的な要因となった。最後の10分間に正反対のことをして勝負を回避し、時間稼ぎをしたにもかかわらず」。同紙は警告数がセネガルより少なかったことなどから「フェアプレーポイント」の差で16強入りした日本を批判的に報じた。

 「プロサッカーでは結果が全て」と認める一方、日本は「0-1のスコアより多くのものを失った」と強調。「サポーターの多くを失望させただけでなく、中立な立場の(ファンの)支持や共感も無くした。日本サッカー協会(JFA)とサッカーの規範に傷が付いた」と指摘した。