A組を無失点での3連勝1位となったウルグアイと、B組で1勝2分けで2位のポルトガルの対決は、ウルグアイがFWカバニ(31=パリサンジェルマン)の2得点でポルトガルを下した。ポルトガルのエースFWロナウド(33=レアル・マドリード)は無得点で、W杯ロシア大会は16強で終えた。

 ウルグアイは前半7分カバニが右サイドから大きいサイドチェンジのパスをFWスアレス(31=バルセロナ)へ。ピンポイントで受けたスアレスはペナルティーエリア前に切れ込みクロスを送り、ファーサイドのカバニが頭で決めて先制した。ポルトガルもセットプレーから好機を迎えるが、中を固めるウルグアイの守備をなかなか崩せず、前半を1-0で折り返した。

 ポルトガルは後半10分、左コーナーキックからMFマリオ(25=ウェストハム)がショートコーナー。DFゲレイロ(24=ドルトムント)が左足でクロスをあげると、DFペペ(35=ベンクタシュ)が頭で合わせ同点に追いついた。ウルグアイは後半17分、GKムスレラからのロングボールのこぼれ球をMFベンタンクール(21=ユベントス)が拾って前へ運び、左へスルーパス。スアレスがスルーしたところをカバニが右足でシュートを放ち、勝ち越しに成功した。

 この日2得点のカバニにアクシデントが襲った。勝ち越し弾から9分後。左足ふくらぎを痛めプレー続行不可能となり、自ら交代を申し出た。ポルトガルのロナルドが肩を貸し、カバニをピッチの外へ送り出した。

 ポルトガルも必死に反撃し、ロナウドがペナルティーエリア内でドリブルで仕掛けるが、ゴール前を固める相手を崩せない。ロスタイムにはポルトガルはDFフォンテ(34=大連)も前線に上がりパワープレーに出る。さらに、ロナウドは審判に抗議し、今大会2枚目の警告を受け次戦出場停止になってしまった。ポルトガルは最後の右CKでGKルイパトリシア(30=スポルティング)も上がる。ルイパトリシオが頭で合わせたが不発。ポルトガルは、ルイパトリシアと競り合ったウルグアイのディフェンダーの腕にボールが当たったとVARをアピールするが、主審は動かず。そのまま試合終了となった。ロナウドのW杯は終わった。