日本代表が4日、ロシアのベースキャンプ地カザンからモスクワ経由のチャータ機で帰国の途についた。西野ジャパンとして1カ月以上に及んだ活動が終了。史上初の8強進出は逃したが、西野監督は3日に、今後への手応えを口にした。

 「乾の2点目で超本気モードになったベルギーがあった。本当のW杯、世界のスタンダードがあの30分にあった。その中で(対等に)戦いきれなかった。財産というか、このW杯で体感した。8年周期でベスト16を戦ってきたが、8年後は待たなくていい状態の中でベスト8にいけるんではないか。カタールで果たせる、そういう3度目のチャレンジができた」

 日本は02年日韓大会、10年南アフリカ大会、そして18年ロシア大会と8年ごとに、16強入りした。ただ、過去2度とは違う手応えがあった。指揮官は、力強く4年後の22年カタール大会に向け太鼓判を押した。

 2日夜には、試合後のロストフナドヌーの宿舎で選手らとワインを飲み打ち上げもしたという。「お酒ですから、盛り上がらないわけがない。まあ、でもゲームの話を振り返ったり、選手もそういう話でした」と残念会ムードだったという。注目される自身の去就には「その話は…。ノーコメント」とだけ言った。

 今日5日に帰国し、西野監督は帰国会見で、戦いを総括する見込み。海外組はつかの間のオフに入り、国内組はクラブに戻り、18日のJ1再開に備えることになる。【八反誠】