MF香川が3日、ワールドカップ(W杯)ベルギー戦から一夜明けて取材に応じた。フル出場し、両軍トップの12・04キロを走った試合直後は「4年後は分からない」と話していたが「それだけロシアに懸けてきたので」と説明。前回14年ブラジル大会は「正直(年齢的に)次のロシアもあると思ってしまっていた。だから今回は次を一切、考えなかった」。戦い終えると「今は休んで整理したい。ただ、代表引退ということはないです」と明言した。

 試合後は「寝られなかった」中、また4年前の初戦コートジボワール戦を思い出した。「60分で足をつったことは忘れもしない。繰り返さない」。そう決めていた4年後、コロンビア戦で先制弾を決めて勝利に導いた。8強の壁は、破れそうで最後が堅かったが「やり切れた」実感はある。

 まだ22年カタール大会のイメージは湧かない。長谷部の代表引退に「言葉が見つからない」と世代交代も感じたが、香川は変わらない。「より厳しい環境に身を置くこと」でしか成長はないと思っている。【木下淳】