スウェーデンはひたすら堅い守備で守りきり、武骨なサッカーで3位に入った1994年大会以来のベスト8に進出した。アンデション監督は「われわれは良いチームであり、成功を収めている」と自信をにじませた。

 好機をつくった前半はことごとくイージーなシュートをミス。後半はスイスの圧力に防戦に追われたが21分、MFフォスベリの右足シュートが相手DFに当たり、コースが変わって先制に成功。ボール保持率は36%。シュートはスイスより6本も少ない12本で、枠内は3本のみだった。

 先制後は不用意に攻めず、ゴール前に長身選手を集める堅守ぶり。スイスのシャキリに「美しいサッカーではなかった」とやゆされたが守り切った。アンデション監督は試合後、過小評価への不満を口にし、24年ぶりの4強入りを見据え「次の試合も勝ちたい」と強い野心をのぞかせた。