日本代表DF長友佑都(31=ガラタサライ)がワールドカップ(W杯)ロシア大会から帰国2日後の7日、仙台市内を訪れ、被災地の子どもたちを喜ばせるだけでなく、自身も活力を得た。

 少年サッカー大会会場となっていた蒲町小を訪問。ワールドカップ応援の感謝と、夢を持って努力する強い気持ちを持つことを伝えた。質問タイムでは「日本代表で一番仲が良い選手は?」の問いに「香川真司。同じ時期に代表に入ってやってきたし、人間性も素晴らしい。人の見えないところで努力を重ねているからこそ10番を背負える。その裏の努力を僕は見ています」。

 「なんで金髪にしたの?」には「日本代表が6カ月間勝てなくて批判も受けた。『オジサン、オジサン』とも言われていた。自分の気持ちも変えたかったし、チームを明るい雰囲気にしたかった」と明かした。

 甚大な津波被害を受けた沿岸部にも足を運んだ。遺構として保存され、校舎内には写真や映像が展示されている荒浜小も見学した。同小近くにある荒浜慈聖観音の慰霊碑には献花し、合掌。14年W杯ブラジル大会直後にも仙台を訪問しており「4年前に力をもらった感謝もあるし、また元気をもらいたいと思った。このエネルギーで4年後(のワールドカップ)も狙いたい」と力強く話した。