イングランド・リーグ杯準々決勝(20日午後8時=日本時間21日午前5時キックオフ)でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する2部ブリストル・シティの若き指揮官リー・ジョンソン監督(36)が、450ポンド(約7万円)の高級赤ワインを購入した。

 手に入れたのは世界で最も高級な仏産ワインの1つ「ペトリュス」になぞらえ“ポルトガルのペトリュス”とも呼ばれる「バルカ・ヴェーリャ」。このワインはポルトガルのドウロ地方で作られ、長い熟成の時を経て秀逸なものしか発売されないという幻のワインだ。

 何を隠そう、マンUのジョゼ・モウリーニョ監督(54)監督お気に入りの1本なのだ。

 英サン紙(電子版)によると、バルカ・ヴェーリャの2004年ものを手に入れたブリストル・シティのジョンソン監督は、試合後にモウリーニョ監督と一杯やろうと考えているのだという。

 英BBCのインタビューに「娘のブタさん貯金箱から、ちょっとお金を拝借しなければならなかった」と冗談を飛ばしたジョンソン監督だが、その思いは真剣だ。「願わくば、ジョゼが我々の方にやってきて(ワイン片手に)会話ができれば。5分、10分でいいから、彼の頭脳から学ぶことができればいいね」という。

 ブリストル・シティは現在イングランド2部で昇格プレーオフ圏内の3位につける。リーグ戦ここ9試合で7勝1分け1敗と好調を維持している。

 「ジョゼは世界最高のクオリティーを持った指揮官。僕のような若い監督はだれだって彼のまねをするはずだよ」とジョンソン監督。高級ワインでモウリーニョ流指導術を学ぶことができれば、より昇格に近づくはずだ。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)