今シーズン終了後にバイエルン・ミュンヘンへ移籍することが決まったシャルケの守護神アレクサンダー・ニューベルについて、ドイツサッカー界の重鎮たちが首をかしげている。

ドイツ紙「WAZ」が報じた内容によると、今回の決断に懐疑的な見方をしているのは、現役時代にシャルケやドイツ代表で正GKを務めたイェンス・レーマン氏。「理解しがたい決定だ。今後の数年間を(マヌエル・ノイアーの控えとして)ベンチで過ごすことになった場合、成長していくことも、ドイツ代表のGKになることも難しくなるだろう」と話したという。

レーマン氏よりも厳しいまなざしを向けているのは、ドイツ代表で5度のワールドカップ出場を果たしたローター・マテウス氏だ。同氏は「Sky」に寄稿するコラムの中で、「才能に恵まれ、(シャルケのような)ビッグクラブで定位置とキャプテンマークをつかみ取り、ファンからの愛も受けていた若い選手が、それらと引き換えに(Bミュンヘンで)第2GKの役目を引き受けることになる」と、ニューベルの前途を予想。「シャルケ首脳陣と同じく、私も開いた口がふさがらない状態だ。もっと知的でクレバーな若者だと思っていたんだがね」とバッサリ切り捨てた。

さらに「(今シーズンが終わるまで)ニューベルに対して、(シャルケの)ファンからはブーイングのコンサートが送られるだろう。そうなればチームのパフォーマンスにも影響しかねない。(シーズン終了を待たずに)この冬にでもミュンヘンへ旅立つことが、ニューベルにとってもシャルケの人々にとっても最善の策だと思う」と続けた。