日本のサービス事業大手のDMMグループが、サッカーのベルギー1部シントトロイデンの株式の一部を取得することが決まった。10日、シントトロイデンが発表した。将来的には議決権を有して日本人の指導者や選手を送り込み、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を争う舞台に立たせる計画。18年W杯ロシア大会や20年東京五輪などでの日本サッカーの躍進を支える強化拠点ともなりそうだ。

 ◆シントトロイデンVV 1924年2月、ベルギー東部リンブルフ州でFCユニオンとFCゴールドスターが合併して創設。1部と2部を行き来し、15年に通算5度目の1部昇格。過去の日本人選手は17年1月まで所属した小野裕二(現鳥栖)。今季はレギュラーシーズン12位。7位以下のプレーオフでA組首位になり、欧州リーグ予選出場決定戦の準決勝(5月27日)に進んだが、B組優勝のゲンクに0-3で敗れた。監督は元クロアチア代表選手のイバン・レコ(39)。ホームスタジアムのスタイエンは1万4600人収容。

 ◆ベルギーリーグ 1895-96年シーズンに7チームで創設され、現在は1部16チーム。レギュラーシーズン30試合を行い、上位6チームが優勝と欧州CL出場権を争うプレーオフ1に進出。7~15位と2部の上位3チームが欧州リーグ切符をかけてプレーオフ2を戦う。16位は2部に自動降格。今季の1部優勝はアンデルレヒト。過去にFW鈴木隆行、川島永嗣、林彰洋、永井謙佑らがプレー。