バイエルン・ミュンヘンのフランク・リベリは12日の欧州CLアンデルレヒト戦で、交代を命じられたことに激怒した。ベンチに戻っても、ユニホームを投げつけるなど怒りが収まらない様子だった。スポーツディレクターのハサン・サリハミジッチは隣に座って落ち着かせようとしたが、リベリーは握手をし、少し話をかわしただけで、サリハミジッチを追い払った。サリハミジッチは試合後「あれはBミュンヘンであってはならないこと。彼と話をする」と話した。 

 13日の独紙ビルトによると、このアクションにBミュンヘンOBも反応した。ローター・マテウスは「Bミュンヘンのユニホームをベンチに投げつけることなどできない。悪いサインだ」と語り、ミヒャエル・バラックは「良くなかった選手を下げることは取るに足りないこと」とコメントした。

 一方、チームメートのジェローム・ボアテングは「フランク・リベリはそうした選手だ。そのことはみんな知っている。彼はこの試合のピッチ上でベストプレーヤーの1人だった。体中にサッカー選手の血が流れている彼が交代にがっかりするのはわかることだ。いいことではないかもしれないが、彼が交代を潔く受け入れて、喜んだりするよりはずっといいと思うよ」と話していた。

 ヨシュア・キミヒは「交代したことに怒っていたね。フランクはあの時点までいいゲームをして、僕らをたくさん助けてくれた。自分の得点でそれを報いられたかった。試合にあそこまで気持ちを入れていたからこそ、怒ったんだろう」とコメント。

 はっきりとした批判を口にしたのはアリエン・ロッベンだ。「僕らはファンの前でプレーしている。そのことにやる気を持ち、ファンに何かを示さなければならない。自分たちは自問自答して、批判的に受け止めなければ。ピッチ上で楽しみたいけど、今日それはなかった」とした。