バイエルン・ミュンヘンがますます悪い状態に陥ったと、2日の独紙ビルトが報じた。

 カルロ・アンチェロッティ監督を解任したBミュンヘンは1日のヘルタ戦では、2-0とリードしながら2-2と追いつかれた。前節のウォルフスブルク戦でも2-0から追いつかれていた。首位ドルトムントとの勝ち点差は5に広がった。

 

 序盤は良かった。暫定監督のウィリー・サニョールはアンチェロッティがスタメンから外した全選手(ボアテング、フンメルス、ロッベン、リベリー)をすべてスタメン起用した。アンチェロッティのお気に入りだったティアゴとハメス・ロドリゲスはベンチスタートだった。前半10分、ボアテングのクロスからフンメルスがヘディングシュートを決めて先制。後半4分にはレバンドフスキが加点した時は、すべてが決まったかと思われた。

 だが、そこからすべてが失われてしまった。ヘルタ最初のゴール時には、ヘルタの原口にまずロッベンが、その後ボアテング、キミヒ、フンメルスが踊らされた。ほとんどネイマールのドリブル突破のようだった。ドゥダがゴールを決め、同11分にはカルーが同点弾を奪った。

 

 フンメルスは「全体的に単純なミスをしてしまうという段階に陥ってしまっている。1-2の場面では7、8人がミスを連続でしてしまった。最終的にはヘルタの方が勝利に近づいていた」とコメントした。

 さらにショックなのは、後半16分のリベリーの負傷退場だ。トリソからのミスパスを何とかキープしようと伸ばした左足をひねり、ひざを負傷した。スポーツディレクターのハサン・サリハミジッチは「あまりいい感じではない。チームドクターはまだ診断ができていない。痛みが強すぎるからだ」とコメントした。

 リベリーはミュンヘン空港に到着した際に「大きな痛みがある。あまりいい感じではない。外側靱帯(じんたい)だと思う。CTスキャンでの検査を待たないと。そこまで悪くないことを祈っている」と話していた。夜に診断結果が明らかになり、テレビ局スカイの情報によると、リベリーは外側靱帯(じんたい)を損傷。復帰まで2~3カ月とみられ、前半戦の復帰は絶望的となる。手術は受けないようだ。