エイバルMF乾貴士(29)はトップ下で先発したが、チーム唯一のゴールに絡んだが、勝利を手にすることはできなかった。

 レアル・マドリード戦からの4試合で4つ目のポジションとなるトップ下でプレーをした乾。開始早々にエリア内でシュートを放つなど、立ち上がりはまずまずのパフォーマンスだったが、チームの悪いリズムにシンクロするように姿を消していった。ボールが入れば、しっかりとした技術でつないではいたが、新たなポジションでチームメートとの連係不足は明らかだった。

 後半は左サイドに入り、雨が上がり始めた中盤以降、乾のいる左サイドを中心にエイバルは攻撃。0-3とリードされた後半27分、乾を含めた左サイドからの崩しでチャンスをつくり、最後はMFジョルダンがゴールを奪った。乾は同39分にシュートを打つチャンスがあったが、ドリブルでエリア内へ侵入。3人に囲まれてシュートを打つことはできなかった。乾はフル出場だった。

 試合後はミックスゾーンに姿を見せず、日本代表戦(10日、対ブラジル)が行われるフランス・リールに向けて出発した。

 エイバルは勝ち点8(2勝2分け7敗)で17位と苦戦を強いられている。

(山本孔一通信員)