ドルトムントMF香川真司(28)が23日、キリンビール神戸工場の操業20周年を記念したイベント「キリンサッカーフィールド」に参加した。前日22日にドイツから帰国したばかりだが、肩で息するほどの全力プレーで児童36人と交流。スタッフと2人で10人を相手にしたミニゲームでは全員抜きドリブルなどで沸かせたが、4戦全敗で「打ち合わせミスです」と笑わせた。

 同社が兵庫県の顧客への感謝を込めて開催した中、神戸市出身者の香川はトークショーも実施。日本代表の10番を背負いW杯に出るなど夢を実現してきた立場から「夢を持つことの大切さ」を伝えた。好きな選手を尋ねて「原口選手(ヘルタ)」と即答されると「もっと頑張ります」と苦笑い。最後は子供たちに「壁や試練を乗り越えて」とエールを送り、11月欧州遠征の日本代表から外れた自らの境遇と重ね「W杯まで半年、全力を尽くす。年明けは過密日程になるので、このオフはメリハリをつけて今の好調を維持したい」と話した。

 後藤一義キリンビール神戸工場長(52)もあいさつし「来年はキリングループが代表のサポートを始めてから40周年。W杯で優勝を狙ってほしいし、我々のイベントから次の日本代表も出てほしい」と期待した。