DF酒井高徳、FW伊藤達哉が所属するハンブルガーSVは、アウェーでMF香川真司が所属するドルトムントに0-2で敗れた。

 3試合連続でフル出場となった酒井は先の2試合と変わり右アウトサイドで先発。前半29分にはウッドのシュートにつながるセンタリングを入れ、後半28分にもペナルティーエリア右深くまで持ち上がり、DFとGKの間に惜しいグラウンダーパスを通すなど、無難に守備をこなしただけでなく、攻撃面でも多くの見せ場を作った。走行距離とスプリントはどちらも両チーム全選手でトップの数字を記録した。

 伊藤はベンチ入りしなかった。

 酒井高は「良い形で入ったと思うし良い流れで試合ができたと思うが、最後のところのクオリティーが(ドルトムントのほうが)高かった」と試合を振り返った。この日は5バックの右アウトサイドでプレー。「自分が仕掛けた以外のシーンで、ほとんどボールを失ったというシーンはなかったので、その辺は少し応えられたかなと思う」としながらも、「前にも危ない選手にならないといけないと思うので、少しアイディアが欠けたかなと思います。残留争いしているときに、できるだけ得点とかチームとして結果をだして、良い方向に導きたいっていう気持ちはすごく強い。攻撃の部分でもうちょっとチームを助けられる働きができればいいかなって、その辺は意識していきたい」と反省もした。

 ハンブルガーSVは4勝5分け13敗の勝ち点17で降格圏の17位。(鈴木智貴通信員)